こんにちは、市議会議員の上里ただし(たーしー)です。6月定例会で取り上げた、
那覇市の保育行政に関する一般質問の模様を、今回はブログでじっくりご紹介します。
1. 保育園入所前の健康診断、現場の思いに寄り添う
まず最初に取り上げたのが、【入所前の健康診断のあり方】です。
保育園側からは「子どもの健康状態をきちんと把握し、安全・安心な保育を行いたい」との強い思いが伝わってきています。
わたしはその思いを尊重し、園側の現場感覚を政策にも反映すべく、慎重な検討を求めました。
また、こうした保育現場の声に応えるには、「人員確保と予算拡充」が不可欠。
そこで、来年度予算に向けた具体的な施策を要望しました。
2. 行政の回答:「補助事業の拡充を検討」前向き姿勢が明らかに
児童行政を担う座安まり子部長からは、次のような答弁がありました。
> 「子どもの安心安全な保育の実施や、保育士等の人員確保を目的とした補助事業について、
> 現在実施している事業も含め、対象や予算の拡大・拡充を検討してまいります」
つまり、【現行の補助事業に加え、さらに対象拡大と予算増の方向で検討を進める】との前向きな姿勢が示されました。
これは、保育現場の切実なニーズを行政が理解し、政策的にも追随しようとする意思表示として心強い回答でした。
3. 発達支援保育事業——現状と課題
次に取り上げたのが、【発達支援が必要な子ども向けの手厚い保育を目的とした事業】。
わたしは「この補助金額、もっと増やすべきでは?」という観点で質疑しました。
部長の説明によれば:
・保育士を1人増員し、
・発達支援が必要な児童最大3人までが対象。
・月額補助額は、軽度で1人5万3千円、中度で7万8千円。
とのことですが、【大きな課題は財源がすべて一般財源に依存】している点。
市の基幹予算だけで維持・拡充するのは、非常に難しい状況です。
4. 今後に向けた具体的提案と要望
ここでわたしは、
【国の補助メニューや一括交付金など、他の財源ルートも活用し、ぜひ補助額を増やす方向で検討を進めてほしい】
と強く要望しました。
これに対し、座安部長からは次のような答弁がありました。
> 「今後は、類似の国の補助メニューのほか、保育士の加配に活用可能な財源について幅広く視野に入れ、予算確保に向け取り組んでまいります」
現行財源に依存しない予算づくりを視野に入れつつ、【国の補助メニューや一括交付金などを積極的に活用し、発達支援保育の充実につなげる】意向を示してくれました。今後の具体的な取り組みに注目です。
★ 今回の質疑を振り返って
【現場の「声」に真摯に向き合う姿勢】:入所前の健康診断については、園の「子どもの命と健康を守りたい」という思いに行政側も共感し、慎重な対応を約束。
【予算拡充の可能性も前向きに検討】:通常の補助事業はもちろん、発達支援保育に関しては「他財源も視野に入れた補強を検討」という方向へ。
【国との連携が鍵】:今後、国の制度設計変更などにも目配りした、横のつながりを積極的に活用する方針が示された。
たーしー(上里ただし)から市民のみなさまへ
今回の質疑では、「保育の現場」と、「それを政策として形にする行政」との間で、しっかりと橋渡しができたのではないかと思います。今後は、
【補助事業の具体的拡大プラン】
【財源確保のための国や県との連携】
【健康診断の運用見直しを含むルール策定】
などが、市の実行計画としてどのように形になるのか?に注目していきたいと思います。
今後の予定と展望
1・補助対象や予算の見直し案が、市の来年度当初予算案に盛り込まれるかどうか。
2・国の一括交付金の申請計画や、県との協力体制の構築。
3・健康診断制度の運用ルール整備に向けた園との協議。
上記の点を中心に、今後も注視していく予定です。那覇市の子どもたちが安心して毎日を過ごせるよう、
市議として“現場の声”を行政に届け続けます。
これからも、みなさまのご意見・ご要望、そして「いいね」やコメントをお待ちしています。
次回の定例会や委員会でまた新しい動きがあれば、すぐにお知らせします!
この内容は市民目線から考えるラジオでも配信しています。
ぜひラジオも合わせてご視聴ください。
たーしーなにしてるばぁ〜ポッドキャスト(上里ただし)
いつもありがとうございます。那覇市議会議員 上里ただし(たーしー)
※この記事は2025年6月定例会での「保育行政」についての質疑をまとめたものです。最新の情報は那覇市ウェブサイトや会議録をご参照ください。