上里ただし那覇議会議員が毎月行う首里城の未来を守るために――12年目を迎える清掃活動の現場から

朝7時からのスタート――龍潭(りゅうたん)のそばで

この日の活動場所は首里城のそば、りゅうたんの近く。朝7時という早い時間から、地域の方々、学生さん、PTA関係者など多くのボランティアが集まりました。

実はこの清掃活動、今年で11年目、来月には12年目に突入します。

もともと行政の管理が行き届かない部分を「だったら自分たちでやろう」と、行政から許可を得て始めた取り組みです。首里城を管理する関係者の協力もあり、必要な道具も提供していただきながら、安全かつ効率的に行われています。

管理の違いを超えて

首里城周辺には、県が管理する公園、那覇市が管理する橋や池など、複数の行政区分が存在します。そうした中で、「どこまで掃除すればいいのか?」という判断も異なるのが現実です。

でも、訪れる人々にとっては、すべて「首里城」です。

この活動の一つの目的は、「管理の枠を超えて、みんなで守っていこう」という意識の共有です。観光客の方々も、地域の皆さんも、誰もが気持ちよく首里城を楽しめるように――そんな想いで続けています。

清掃を通して、首里城を身近に感じる

この日は、地元の名門・開邦高校の生徒たちにもインタビューしました。「参加してどうだった?」と聞くと、「首里城を身近に感じるようになった」と答えてくれました。

PTA関係者の話によれば、実は沖縄県民でも首里城に行ったことがない人が案外多いとのこと。でも、寮生活を送る高校生たちが月1回のペースで清掃に参加することで、「首里城は自分たちの大切な場所なんだ」という意識が芽生えるようです。

経験がつながる――卒業生からの声

また、開邦高校の卒業生たちが本土の大学へ進学した後、「高校時代に首里城の清掃に参加していたことが誇らしかった」と話してくれるそうです。

そんな話を聞いた現役の生徒たちも、清掃活動にやりがいを持って取り組んでいます。地域に根差した教育、そして実体験を通じた学びが、次世代へとしっかり受け継がれているのです。

市民の力で未来をつくる

最後に、私から一言。

首里城は私たちの誇りです。2019年の火災で大きな被害を受けましたが、復元に向けて着々と歩みを進めています。その背景には、こうした日々の地道な清掃活動があります。

「掃除なんて誰でもできる」と思うかもしれません。でも、その「誰でもできること」を、10年、20年と続けることは簡単ではありません。そして、それが地域の環境を守り、子どもたちの心を育て、沖縄の未来を形作っていくのです。

皆さんも、機会があればぜひ参加してみてください。朝の澄んだ空気の中、仲間と一緒に首里城をきれいにする。その喜びを、ぜひ一度体験してみてほしいと思います。


次回の清掃活動にも、たくさんの笑顔が集まることを願っています。

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